
何も変わらない……
レオは駅近くの静かなコンビニで夜勤をしている……飲み物をスキャンしながら、バックヤードに引っ込める瞬間を待っている。
今夜、エデンヴェール・オンラインでは、希少なホワイトユニコーン・イベントが始まる……もうほとんど誰も遊んでいない、古びたMMORPGで。
レオがログインする。
エデンヴェールは、最後に残った“まともな”ゲームのひとつ……レオにとって、そこだけが自分の意味をつなぎとめてくれる。
自分以外は、みんな先へ進んでいるように見える。
カウンターの向こうから聞こえる丁寧なひと言ひと言が、レオには自分だけが取り残された証拠のように感じられる。
劣等感を、冗談でごまかす。
ピコは早口で、過疎MMOを小馬鹿にする。新しくて、皮肉っぽくて、流行っているもの以外に価値なんてない――そんなふうに振る舞う。けれど、もう興味なんてないふりをしている人間ほど、古いゲームに縛られていたりする。
何かを隠していると、沈黙はひどく重くなる。
遅い時間に店へ入ってくるウマ。目当ては薬とタバコだ。レオは、自分たちのあいだにある距離をわかっているつもりでいる……本当にそうだろうか?
モノロギンは、過疎MMO、孤独、投影、オンライン上のアイデンティティ、そして“誰かがまだそこにいるかもしれない”からこそ現実に思える世界へ身を隠す奇妙な安らぎを描く、短編サイコロジカルホラー・ビジュアルノベルです。
主な特徴:
現実逃避、優越感、孤独、そして取り残されることへの恐怖を描くサイコロジカルホラー。
1回で遊び切れる、短くも濃密な体験(約30分)。
選択によって展開が変化し、3つのエンディングへ分岐。
アリ、ダイ、ピコ、ウマとの出会いを別視点から捉え直す、二重視点のストーリー構成。
蛍光灯に照らされた夜勤の空気感をまとった、グランジ調のビジュアルスタイル。
店内の機械音、駅のざわめき、死にかけたサーバーの気配を軸にしたオリジナル環境音楽。
レトロMMO風のインターフェース、人気のないデジタル空間、そして静かに迫る心理的ホラー。