


「お兄ちゃんは、本当に寂しい人だね」
「見損なったか?」
「ううん、お兄ちゃん大好き」
世界の醜さに嘆き、他者を恐れるがあまり、人の思考が読めるようになった主人公。
引きこもって投稿したライトノベルが新人賞を通り、嫉妬と羨望で数少ない人間関係すら輪をかけてイヤになってしまう。周囲は、無自覚に多感な彼を傷つける。
彼の唯一の癒しは、ともに暮らす妹の存在のみ。
自殺していないだけの二人は、今夜も歪な共依存に溺れていく。
──このまま独りでこうした偏見をくっちゃべって、世界を呪って生きている。日々。
ドストエフスキーをパクって、バカなりに現代ナイズしてライトノベルってのを書いたんだよ。まあオレなりに頑張ったんだぜ。ヒロインたちに意味ありげな「実存主義」を語らせて。
ゲームシステムは古風な王道ビジュアル・ノベル。文字が画面を覆い尽くすからいっぱい読んだり、右クリックで文字を消してアートだけを堪能したりしよう! 逆に言えば、それしかやることはないよ。過敏な主人公を通して陰鬱な現実社会を生き、家に帰って人生唯一の癒やしである実妹との幸福を噛み締めよう!
周辺人物との軋轢が続き、相手の浅ましい思考に殺意すら湧いた瞬間、プレイヤーは心理を読み取る能力を駆使して相手を自殺に追い込むことができる。
嫌味やアイツも、傲慢なコイツも、表にしたくない強烈なコンプレックスを突いて殺してやろう! どうせ自分で殺すわけじゃないのだから捕まらない。悪いのは美意識の欠片もないまま社会に従うだけの大衆どもだ!
でも、本当にそれでいいのかな?
人間の幸せって、なんだっけ?
結果、主人公と妹がどんな未来を歩むのか。アナタのその目で、見届けましょう。
Scenario & Director: nyalra
Artwork: Ohisashiburi
Music: Aiobahn +81
UI Design: Maruino
Logo Design: Yuto Hama
Programming: HAYAO
