
ブロックの仕分けには、たったひとつのルールがある。誰もが痛い目に遭って学ぶのだ。
あなたが受け継いだのは、ひとつの工房と、それを丸ごと飲み込んだ「山」。色で仕分けるな は、それを正しく片づけていく一人称視点の禅的整理シミュレーション。途方もなく巨大なプラスチックブロックの山を、完璧にラベル付けされた工房へと仕分けていく、心地よいひとつかみずつ。
山は、とても攻略できるようには見えない。それこそが狙いだ。まずはブロックを一つずつ拾い上げることから始め、やがて止まらない仕分けマシンへと成長していく。
マグネットグローブ、パーツに狙いを定めれば、山じゅうの同じパーツがすべて引き剥がされ、あなたの手へと流れ込む。
ソーターの眼、パーツの種類をマークすれば、混沌の中でそのすべてが光って浮かび上がる。
ふるいトレイ、すくって、振って、重力に任せてひと動作で丸ごと大きさ別に仕分ける。
バケットソート、ビンをホットキーに割り当て、肩越しに見ずにブロックを放り込む。すべては筋肉が覚えている。
ロケーター、どんなブロックでもかざせば、その定位置の引き出しが部屋の向こうで光る。
ビン、トレイ、棚の壁を買おう。積み上げて塔にしよう。すべてにラベルを貼ろう。そして、床が姿を現すのを見届けよう。
工房のあちこちに説明書が散らばっている。そのどれもが、パーツを待つ MOC だ。一冊開き、完璧な引き出しから必要なパーツをそろえれば、モデルはひとりでに、ブロックひとつずつ組み上がっていく、パーツが宙を舞い、スタッドひとつずつカチリとはまっていくタイムラプス。
ここで、あなたの仕分けが報われるか、牙を剥くかが決まる。正直な引き出しなら、ワンセットが数秒でそろう。汚染された引き出しなら、トレイはあなたの目の前で間違ったパーツを突き返す。
完成したモデルはどこかへ出荷されたりしない、あなたの工房を満たしていく。窓辺に消防車。天井から吊るされた宇宙船。ひとつ手に取って、部屋じゅうを飛ばして遊ぼう。誰にも言わないから。
ひとつの工房、ひとつの巨大な山、深く満たされるひとつのループ。
タイマーもゲームオーバーもなし、あるのはあなたと、ブロックと、あるべき場所に収まるものたちの静かなカチリという音だけ。
仕分けたブロックの分だけ、山は目に見えて小さくなる。そのビフォー/アフターこそがこのゲームだ。
色で仕分けるのは、正しく感じる。見た目も美しい。だが世界中のどのブロック収集家も、同じことを言うだろう、二度と何も見つからなくなる、と。
パーツで仕分けろ。いつでもパーツで。
決して。色で。仕分けるな。