やること盛りだくさんのドット農場シミュレーションがついに正式リリース! 農業に冒険に研究に、忙しくも穏やかな終末世界ライフを満喫できる『Doloc Town』プレイレポート

しわしわしわしわ·
アドベンチャーRPGシミュレーション紹介カジュアル

本稿は事前にレビューキーをご提供いただき、執筆しています。

Doloc Town』は、ドット絵で描かれた終末世界で農業や冒険を満喫できる、横スクロールの農場シミュレーション・アドベンチャーゲームである。戦闘や街の復興、住人たちとの交流など、充実したコンテンツ量が魅力だ。中国のインディースタジオRedSaw Games Studioが開発を手がけ、パブリッシングをLogoi Gamesが担当している。

早期アクセスにて配信されていた本作は2026年8月6日に正式リリースを迎え、メインストーリーの完結や自動化要素の追加などが発表された。今回、開発チームよりレビューキーを提供いただけたので、ひと足先に製品版をプレイした体験をもとに、本作の魅力や特徴について紹介していこう。

Doloc Town
若き入植者となり、過酷な天候の中、足場を一段ずつ積み上げて空へ伸びる農場を築こう。ガラクタを拾って生き延びるだけの日々から、悠々自適に収穫を楽しむ大農園主へ。気候を変え、荒れ果てた大地を自分だけの楽園へと作り変えよう。

横スクロールで上へ積み上げていく、新しい終末農場ライフ

戦後の終末世界で生存者が築き上げた集落「ドロック」に辿り着いた主人公は、その片隅に放置された農場を貰い受け、自給自足の生活を始めることになる。プレイヤーの最初の仕事は、ツルハシで農場内のゴミや石を取り除いて整地することだ。荒れた土地を整えていると「農業シムが始まった」と感じるが、開始時の農場はかなり手狭で、整地作業はあっという間に完了する。

本作の大きな特徴は、農業シムとしては珍しい横スクロール形式であること。見下ろし視点で1マスずつ耕していく作業がジャンルではお馴染みだが、本作はクラフトした鉢を設置し、そこに種を植えていく流れとなっている。農場自体は手狭でも、上方向に自由に足場を組み立てることができ、その上にたくさんの鉢を並べて置いていけるので、大量生産も夢ではない仕組みだ。縦のスペースを有効活用し、自分好みの配置で自由に農場を発展させられる。

▲遠くに見える崩れた建物が、終末世界で農業をしている実感をもたらしてくれる

また、ときには終末世界らしいアクシデントが農場を襲う。ドロックでは戦争による環境汚染によって酸性雨が降ることがあり、これが作物や農場の機械などにダメージを与えてしまうのだ。ビニールシートを作成して一時的に作物を保護したり、将来的にはコンテナを建設し屋内栽培に移行したりすることで対策可能である。酸性雨の発生頻度は季節により異なるので、頻度の低い序盤はビニールシートでじゅうぶん凌げるものの、ゆくゆくはどのような構造の農場を目指すべきか、プレイしながらどんどん構想が膨らんでいく。

序盤は水やりや収穫などすべて手作業でおこなうが、正式リリースにて自動化要素も追加。動力には雷を利用するようで、終末世界の厳しい環境とうまく付き合いながら、理想の農場を追い求めていくかたちになりそうだ。テックツリーを眺めながらあれこれ思案する時間は、シミュレーションならではの楽しみである。

コツコツ土地を整え足場を組んで、種を増やし、天候に気を配りつつ作物の成長を見守る。終末後らしい困難と向き合いながらじっくりと農場を発展させていく、のんびりした穏やかなプレイ感が特徴だ。

終末世界で紡ぐ豊かな暮らし。冒険も復興も自由に楽しむ

序盤から多くの要素に取り組める幅広さも本作の特徴だ。農業以外の側面からも、終末世界での穏やかながら充実した暮らしぶりを体験することができる。街の復興プロジェクトに貢献して交通機能を復活させたり、拾った戦前のアイテムから技術を紐解いたり、集めたゴミを分解して資源に換えたり……やれることが非常に多く、時間制限のない多様なクエストが次々に発生するので、今日一日をどう過ごそうかと新鮮なわくわくが毎朝訪れる。

さまざまな要素にアクセスできるようになっていくのは嬉しい一方、そのテンポが速いがために、優先順位がつけにくく忙しく感じる場面も。短期的・長期的な目標が複数並行しやすいが、気の向くまま手をつけていって問題ないので、のんびり気長に向き合うのがおすすめだ。

そんな数多くある要素のなかでも、個人的に印象的だったのは戦闘面だ。街から一歩渓谷に足を踏み入れるとモンスターの出現するダンジョンになっていて、鉱石を採掘できたり、クエストでモンスターのドロップアイテムが必要になったりと、頻繁に出入りすることになる。それ自体は農業シムでも珍しくないが、何といっても本作は横スクロール形式。ジャンプやダッシュ回避、足場を飛び移るプラットフォームアクションが楽しめるのはもちろん、戦闘用ドローンによる射撃要素などもあり、“おまけ”的ではないやりごたえをしっかりと感じられるつくりになっている。

湿地や洞窟、旧市街の廃墟など複数のエリアが用意されているようで、冒険の奥行きにも期待できそうだ。ドットで描かれる終末世界は、どこかくすんでいながら彩り豊かで、さまざまな表情を見せてくれる。行く先でどんな景色と秘密が待っているのか、非常に楽しみである。

▲オート射撃機能もあるので、難しく感じたら積極的に活用していこう

もちろん、これらの幅広い要素は、主人公ひとりの力で切り拓いていくものではない。ドロックに住むほかの住人たちと知り合い、さまざまな知識や個性を持つ彼らと協力しあいながら、できることを少しずつ広げていく流れとなっている。過酷な環境だからこそ支え合うドロックは温かな雰囲気で、とても居心地よいのが嬉しいところ。自然と愛着のわいてくる彼らのなかには、個別に友情ストーリーが用意されているキャラクターも多数いるようなので、ときにはただお喋りに興じたり、喜ぶプレゼントを探ってみたりするのもよいだろう。

農場の整備・拡張に遺伝子研究、釣りに冒険に復興にと、寂れた雰囲気と厳しい環境ながら豊かな終末世界ライフを満喫できる本作。新たな農業シムを求めているユーザーはもちろんのこと、ビジュアルやテーマにビビッときた方は、ぜひチェックしてみてほしい。

Doloc Town』は、2026年8月6日より正式リリースされ、現在20%オフのローンチセールも開催中だ。日本語や英語・中国語(簡体字/繁体字)をはじめ、9つの言語に対応している。また、日本語ローカライズは継続的に改善予定で、プレイヤーコミュニティにて意見を募っているとのこと。すでにキャラクターの個性までしっかり表現できている高水準なローカライズという印象だが、本作が刺さった方は、あわせてそちらもチェックしてみてはいかがだろうか。


基本情報 Doloc Town
開発 RedSaw Games Studio
販売 Logoi Games
配信日 2026年8月6日
言語 日本語有り
価格 2,000円(Steam

ライター:しわしわ 編集:レイリー

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